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コラム「人と経営」
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■  エコロジーと社会的ニーズ No.1 ■
1,愛・地球博は何をもたらすのか

2005年3月25日、大阪万博以来35年ぶりの日本国際博覧会が愛知で開幕した。博覧会のテーマは自然の叡智(Nature's Wisdom)。毎日数万人の入場者が訪れてるが、今ひとつ盛り上がりに欠ける。

地球上の総ての「いのち」の共生を、地球社会の構成員としてどう対峙し解決をして行くのかという壮大なテーマであるが、企業パビリオンは相も変わらず立体的な映像を見せる、外国パビリオンではその国の物販コーナーや飲食コーナーが併設されている。

体験型プログラムとしては、エコツアー(太陽電池や生ゴミ発電、リサイクルや循環システム、未来エネルギーの見学)、森の自然学校や里の自然学校(子供達を対象にした森林体験コース)なども実施はしている。

2,環境を意識した人々の台頭

愛・地球博は、山を切り開き会場をつくり、その中で自然を体験する。
地球環境に配慮した技術を企業は披露する。各国は自国の自然や生活や食べ物をアピールする。

博覧会は自然や環境を意識したイベントにはなっているが、それ以上のものを残年ながら提供出来ていない。入場した人達の意識や行動が変わるきっかけをつくってはいない。何故だろう。

LOHAS(Lifestyles of Health and Sustainability・ロハス)という「健康と地球環境を志向するライフスタイル」が注目されている。
米国では何と6,000万人がそのような価値観を持つとも言う。

少々高いモノでも、環境に配慮した商品なら購入するLOHAS PEOPLE。本格的なエコ志向は日本人の意識を微妙に変化させている。

3,田んぼと山の中にある手づくり体験農場

大阪から名古屋に向かう国道から数キロ、山の中を走り段々の田んぼの中に現れる「モクモク手づくりファーム」。年間50万人もこの田舎の農場に老若男女が訪れる。三重県の伊賀、人口8,500人の阿山町がファームの拠点だ。

20年前、伊賀豚の養豚農家がつくったハム工房が、今では年商30億円近く売上げる農事組合法人になった。雑木林につくったログハウスでハムやウインナーをつくったのが評判になり、ウインナーづくりを子供達に教える体験施設につながった。

このファームのキャッチフレーズは、「自然」「農業」「手づくり」。正しくエコロジーファーム。
様々な農業プログラムを体験できる仕掛けが有り、製品の販売、農業レストランなどを展開する。

この6月からは宿泊施設を併設し、酪農体験が出来る滞在型・体験学習プログラムをスタートする。牛の乳を搾り、夜に朝食べるヨーグルトを、翌朝はバターをつくる。「いのち」との共生や自然との付き合いは何十年に1回の体験ではなく、こういう田舎の素朴な体験から始まる。

                                      (Written by 川下行三 05/05/16)

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