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コラム「人と経営」
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■ 優しさを文化にしよう No.2 ■
1,陰日向に咲く

「劇団ひとり」がはじめて書いた小説のタイトルが「陰日向に咲く」。今年の1月に出版されると瞬く間にフィクション部門のベストセラーに。「東京タワー」をこの3月には抜き去った。

劇団ひとりは、芸人では有るが作家ではない。コンビで売れず、一人になって芸幅が広がった。昨年、高い視聴率をとった「電車男」のオタク仲間を好演した。

「陰日向に咲く」は5つの物語が展開する。サラリーマンとホームレス、秋葉系のアイドルオタク、自称カメラマンの卵、借金まみれの中年男、ストリップ劇場の売れない芸人、と陰日向にスポットが向けられる。

2,格差社会はやさしさを切り捨てる

少し傷や負い目があるどこにでもいる普通の人々。人生なんて、うまくはないが、不味くもない。鉄道員で一躍有名になった作家・浅田次郎も誠実で真面目な鉄道員やレンタルビデオ屋のヤクザなど日陰の人に焦点を合わせる。

格差社会を肯定する小泉首相と経済閣僚達。米国で起こっている貧富の差を間近に見ている人が何人いるのか。経済弱者を切り捨てるのは政府の仕事ではない。機会は与える、それをもぎ取れないのは国民が悪いと。

企業はどうだろう。カルロス・ゴーンはじめ革新型の経営者は機会の平等を訴える。結果の平等は否定する。チャンスをモノにしたものだけが、潤いを得る。

3,今のやり方は続かない

某革新型のリーダーが社長を務める労働組合の責任者は言う。大きな負債を抱え倒産の危機に瀕した会社をそのリーダーは立て直した。組合と数十回にわたる協議をし協力体制を築き再生へと導いた成果は素晴らしい。

長期雇用は確保するが、年功序列は否定する。目標は必達を求める。これにより近年利益を確保し、組合からの要求に満額回答をしてきた。

しかし委員長は懸念する。このやり方が続くとは思はないと。欧米の企業では当然だが、日本企業には向いていない。いずれ反動が来るのではと心配をする。

農耕民族の日本人は、助け合の精神がベースだ。協力するのは当たり前。経営者と労働者を分けない。今一度、経営者は社員に対する優しさを政治家は国民に対する優しさを取り戻して欲しい。

                                      (Written by 川下行三 06/05/15)

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