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コラム「人と経営」
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■ わたしの一分(いちぶん) No.2 ■
1,人の絆(きずな)

人間不信に陥るような事件が年末年始相次いで起きた。夫婦であったり、兄弟であったり。人間の素晴らしさを実感することがテレビや新聞などのマスコミからは手に入らない。

NHK朝の連続ドラマでは、珍しく続編が制作されている「ちゅらさん」が、新年早々放映された。脚本家や制作者は、「人の絆を描いています。親子や血縁を超えた人の絆を・・・普段そんなに意識しなくても、辛いとき、ふとした時に、絆を確認しあえるよう」にと。

このドラマは、現実に起きている事件とは正反対とも言える。相手を思いやり、共感し合い、同じ空間で生きる。そのたわいもない幸せが感じられる。

2,敬うことを忘れ去った日本

ドラマの中で、主人公の父がその母親(おばぁ)に、「おばぁは、いくつになっても強くないといけない」。元気で叱って欲しいという台詞(せりふ)を呟く。

高齢者や親を尊敬することを忘れた社会が現代の日本である。長く生きてきたことは素晴らしいと皆が言える。または、いい人生だったなぁ。
そんな終末を迎えて欲しい。

子供が親を敬う。妹は姉を敬う。生徒は先生を。この関係が無くなった。
人間関係の基本だ。コンピュータを操る若者が、年配者をバカにする。
シルバーシートに大きな顔で座る子供や大人達。元気なら立ちなさい。

3,会社にも一分(いちぶん)がある

武士の一分(いちぶん)を、会社に当てはめるとどうなるか。「社員が命をかけても守らねばならない名誉や面目」とは、何なのか。または、「経営者が命をかけても守らねばならない名誉や面目」とは。

雪印乳業の事件を思い出すような不二家の失態。記者会見で答弁する経営陣からは、その名誉や誇りは微塵も感じられない。食品会社が起こしてはならない、命をかけても守らねばならない品質を犠牲にした。

不二家の経営理念は「常により良い商品と最善のサービスを通じて、お客様に、おいしさ、楽しさ、便利さ、満足を提供し、社会に貢献することが不二家の使命である」。

経営者は一分(いちぶん)を、もう一度考えるべきだろう。我が社の使命は、理念は、立派な文章は必要ない。商品の質やサービスのレベルでその想いは十分に伝わる。

                                      (Written by 川下行三 07/01/15)

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