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コラム「人と経営」
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■ 便利さと豊かさ ■
1,グーグルの功罪

何かを始める前に調べるか、それとも即実行するか。2つのタイプに別れる。前者は本を買って、慎重に事を進める。後者は、取り合えずやってみる。そして、もっとうまくなる為に本を読む。

現代の若者は、何かを始める前にインターネットで調べる。検索結果で満足を得られなかったら、近くの大人に聞いてみる。大人は、グーグル で改めて検索をかける。大学のレポートや、会社の課題を片づけるのも同様だ。

どんな本があるかを探すのもネットでの検索になる。そこに無ければ思考が停止する。本屋に行ってみてコーナーを回ることはしない。便利にはなったが、何かが違うように感じる。

2,便利さの果てに

都会で有れば、街のどこかにコンビニがある。駅を降りれば、コンビニの灯りが目に入る、終電の後も赤々と。購入の目的が無くとも、ふと入る。生活に必要なモノ、新製品、様々な商品が陳列されている。

最近では、100円ショップが生活必需品を提供する。クラシック音楽や地図、辞書まで品揃えする。便利に拍車がかかっている。消費者は、目的買いのついでに使わないモノまでも購入する。

コンビニや100円ショップに置いてないモノは、販売されていないような錯覚を起こす。これは、ネットでの買い物にも共通する。アマゾンやアスクルで無いなら売っていないと思ってしまう。

3,思考停止は自然な現象

情報が溢れている。テレビのチャンネルは増え続けている。新聞や雑誌は本誌とネットで読むことが可能だ。それぞれに中身が違う。しかし、情報ソースは一緒の場合が多い。例えば朝のテレビの内容は、どこもそう変わらない。

独自取材をしているのではく大手通信社の内容か、各メディアの記者が一同に会する記者発表から報じている。こんな事件があった、あんなニュースがあった。内容は浅いが、それで読者は十分であろう。

情報のストックはネット上に存在する。保存する必要はない。情報は楽に手に入る。それが全てである。そして思考停止状態が続く。便利になった反面、失ったものも多い。これは豊かさではないと思う。

                                      (Written by 川下行三 07/05/07)

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