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コラム「人と経営」
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■  社会に生かされる No.1 ■
1,連理の枝

NHKの朝ドラ「ウェルかめ」の中で主人公が取材した、すだち農家のおばあさんが、
「このすだちの木だけは残したい」。亡くなったおじいさんとはじめて育てた木。
これを詩の「連理の枝」に例える。

「天に在りては願わくは比翼の鳥と作り、地に在りては願わくは連理の枝と為らん」。
唐の時代の詩人、白居易の「長恨歌」の一節。夫婦の絆を表現した詩として有名で、チェジウが主演した映画の題名にもなった。

別々の幹(夫や妻)が何十年経つと寄り添い一つの木となって見える。夫婦も職場も、
同じ空気を吸い、同じ夢を見た者達は精神的に繋がって行くとドラマで主人公達が語る。

2,社会資本家と起業家

社会資本家として昨年紹介した某バックメーカー。バングラディッシュでの製造にこだわり、
途上国発のブランドとして注目を浴びた。そして、何よりも若き女性経営者の生き方や熱い想いが物語を作っている。

彼女が赤裸々に語る苦労話にブランドの評価が高まった。バックを買う。
ユーザーが所有以上の付加価値を手に入れる。これも連理の枝であろうか。
同じ目線で、社会への貢献を実感することが出来る。

自社の仕事が直接、社会に結びつかない。しかし、社会貢献企業を応援する。
もしくはその企業の商品を購入することで、その欲求が満たされる。
消費者のニーズは確実に変化している。

3,産声を上げる社会起業家

社会起業家フォーラム代表の田坂氏は、どのような仕事をしているか。
それが、我々の「仕事の価値」を定めるのではない。
その仕事の彼方に、何を見つめているのか。それが、「仕事の価値」を定めると述べている。

社会変革や社会の課題解決が社会起業家に求められる使命ではあるが、その前に一人ひとりの変革が必要である。それは、「生き方」と「働き方」の変革だと。

購買行動の変化は第一歩である。1980年代に米国や欧州では社会起業家が登場した。
日本でも少しずつNPO法人を中心に産声を上げつつある。千葉に本拠置くNGOは傘下に
株式会社を持ち、会員90,000人、年商150億の事業規模に育っている。

                                     (Written by 川下行三 10/02/22)

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