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コラム「人と経営」
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■ アジアの世紀 No.3 ■
1,アジアの優等生、台湾

第二次世界大戦後、蒋介石率いる国民政府が中国本土から台湾に移転し、中華民国が統治。戦前戦後の軽工業から重工業へと発展し、1970年代以降、半導体の製造、パソコンのマザー
ボードなどで世界に名を馳せる。

電子工業が経済発展のエンジンとなり、中国本土への投資により大きなポテンシャルを台湾企業は掴んだ。反面、台湾国内の空洞化が進行。
2010年10%の経済成長を果たしたが2012年1%代と大きく落ち込んだ。

今年に入って、OEM(相手先ブランドの製造)やEMS(電子機器の受託生産)などの企業やスマートフォン向けの半導体製造業は、雇用の拡大に動いている。今や組み立てだけではなく設計や
開発までも請け負う。

2,起業家を目指す若者

ブランドを持たない製造請負の企業が、日本の名だたるメーカーを何故駆逐するのか。設計から製造までの垂直統合型の日本企業に対し台湾企業は専業。中国企業を使い、コストダウンと
技術開発を両立させる。

iPhoneに代表されるアップルの製品は台湾のEMS企業が組み立てから部品まで多くを提供している。グーグルのネクサス7タブレットは、パソコンメーカーが製造を請け負い、ヒット商品になった。

大企業は僅かで中小企業がひしめく台湾の若者は起業を目指す。一つの会社で一生を過ごす
ことを望まない。スモールカンパニーが多く、社員の待遇は悪い。自分が社長にならない限り
浮かばれない。

3,人口減少が間近に迫る

日系の製造業は、人件費の高さも有るが台湾への進出は異常に少ない。
今、外食などのサービス業が親日の台湾に押しかけている。コンビニは、セブンイレブンと
ファミリーマートが席巻。

モスバーガーは、1991年に事業を開始し約20年で200店舗を超えた。将来300-500店舗を目標に、「安全」「安心」「健康」をキーワードに台湾での事業展開を導く。ライバル、マクドナルドは300
店舗を有する。

台湾の人口は、2,300万人と少ない。出生率も2010年までは1%を割り込み高齢化が進み、内需はあまり期待出来ない。好調なITや電子、自転車以外に新たな産業を育成しないと厳しい将来が
訪れるかも知れない。

                                     (Written by 川下行三 13/01/07)

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