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コラム「人と経営」
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■ メガトレンドを見極めよ No.1 ■
1,株価は回復、円安が後押し

アベノミクスが執行前からの期待で、株価は大きく上昇、為替も円安に振れた。そのお陰で、
「トヨタは今期利益を上方修正」など輸出産業は思わぬボーナスが転がりこんできた。

マスコミでは、このアベノミクスが景気回復に効果が有るのか、署名なエコノミストが予測を
立てる。リフレ派と呼ばれるインフレターゲット容認派は、今回の金融・財政政策を後押しする
発言を述べている。

反対に金融政策では景気が回復しない。もう既に10年以上の低金利政策で市場には有り余る
金が塩漬けになっていると反論する経済学者も多い。
株は将来に対して敏感に反応しているが、日本の構造は変わっていない。

2,体質転換には時間がかかる

欧州各国のショッピングモールや百貨店の家電売場で日の丸家電を見なくなった。僅かにSO
NYは見かけるが本当に寂しい。エレクトロニクスで欧州最大手と言われるフィリップスでさえ、
家電を縮小している。

先進各国の家電メーカーやパソコンメーカーは主力事業では利益を確保出来なくなっている。
リーマンショック以降、その構造が急激に現れた。
IBMは10数年前からハードウェアからソフトウェアへと事業を転換。

富士フィルムも10年をかけて写真事業から医療他の事業へと大きく舵を切った。今期数千億円の赤字に陥るP社やS社は、5〜10年前本業で多額の収益を出していた。これが体質転換を
遅らせた。

3,中小企業の現状は

某中小企業の経営幹部が「昨年から今年にかけてリーマンショックの時より経営環境は厳しい」と。同社は売上げの大半を大手製造業数社に依存している。自社商品も少しは開発しているが軽微だ。

2013年の売上げ予想は、今期より30%ダウンする。その原因は受注先K社の発注が工場単位
から本社一括になったことによる。工場へのプレゼンで受注に繋がった手法はもう通用しない。

大企業の製造業は、グローバル調達が当たり前になっている。自社の必要とする部品を納入
してくれる会社が有れば、それは日本国内に限定しない。品質、納期、価格に見合えば、地域を問わない。

目に見えない格差が個人でも企業でも拡がっている。優秀な人材は、国境を飛び越えて必要とする会社と結びつく。大きな流れは止められない。

                                     (Written by 川下行三 13/02/12)

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