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コラム「人と経営」
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■ ほんまもんの経営 No.1 ■
1,東芝の失態

今、東芝が揺れている。大がかりな不正会計処理が三代の社長の下で行われていた。チャレンジと言う必達目標の為に、無理な数字を積み上げその実態の無い売り上げ・利益がまかり通っていた。

日本の一流企業で行われていたことが驚きに値する。株式上場し、公開されている企業の失態としては希に見る規模だ。取締役会、内部監査室契約している監査法人は何をしていたのか。

売上げ至上主義が、こんな大企業で常態化し、その為に不正を働くと言う行為が普通に行われていた。ほとんどの社員は知らなかったと思われるが、早くから気づいていた幹部社員もいたのではないかと推測出来る。

2,ホンダの失速

東芝のような不正会計は無いが、同じように売上げを追い求め、技術的に問題のある新車を市場に投入し、リコールの嵐になったホンダも、思想は似通っている。

本田宗一郎や創業者らが、売上げでは無く、他に無い車を技術志向で作る事を理念に掲げ、
自由闊達な組織がユニークな車を作り続けた。それがホンダの基礎をつくった。

日本国内は少子高齢化が進み人口減に大きく見舞われる。若者が車に乗らないライフスタイルも追い打ちをかける。国内での需要減、海外での生産・販売に望みをかける中で、トップの舵取りが命運を分ける。

3,メーカーには思想が必要だ

今後、燃料電池車、様々なハイブリッド車、自動運転などの新しい技術を開発に繋げて行くには、年間数百万台の生産台数の維持と、数千億円規模の開発費を計上する必要に迫られる。

欧州や米国の自動車メーカーは頻繁にM&Aを繰り返し、規模の拡大に走る。世界で数パーセントのシェアを取るには、手段を選ばない。そのような、風がホンダにもあったように思う。

欧州の自動車メーカーも大衆車以外では、多数存在する。それぞれに系列には入っているが、独自の戦略で顔の見えるブランドを築いている。自社の車に自信を持ち、優良顧客に買って
もらう。

こんなビジネスモデルは健在だ。思想が有り、誇りを持つ。それが、ほんまんもんの経営だ。


                                     (Written by 川下行三 15/07/30)

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