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コラム 人と経営

今年の行方 No.1

1.世界経済は年明けから失速

2016年明けから世界経済は大きく落ち込んだ。昨年来からの中国経済の失速、リーマンショック後に迫る原油下落、緊張が続く中東情勢、米国の利上げ他、上海、ニューヨーク、東京市場は下落を続けている。

22日、ニューヨークダウは少し持ち直したが、依然世界経済は不透明な状況にある。世界第2位のGDP大国、中国の2015年経済成長率は6.9%と1990年以来の低い水準を示した。

2.ダボス会議で見る世界経済

この1月20日~23日のスイス・ダボスで行われる政治家、経営者、学者などが参加する通称ダボス会議(世界経済フォーラム)。日本からは、日銀総裁や話題の甘利経済再生担当相らが参加した。

会議に出席した世界の名だたる経営者からのアンケートでは、今年度世界経済は経済成長だと予測する人と経済後退だと思う人が同数を占め、昨年よりも悲観論者が増えた。

それは世界の都市で発生するテロ事件、各地で頻発する紛争、中国経済の減速、ブラジルの景気後退などが世界経済に影響を及ぼしている。

3.リオ五輪は成功するのか

今年の大きな世界的なイベントとして、ブラジルでのオリンピック開催が控えている。南米で初めてのオリンピックに注目が集まるが、ブラジル経済はマイナス成長と厳しい。

2020年の東京五輪のメインスタジアム建築費よりも安い一千数百億円規模の開催費予算。この中には、リオデジャネイロの高速道路、地下鉄、港湾整備などのインフラ、組織委員会の活動費、会場の整備費を含む。

2014年のワールドカップ開催での苦い経験を生かせているのか、計画通り進んでいるようには伝わっている。そして、会場の整備に多額の民間の資本を呼び込み、開催費を極力抑えた予算を組んだ。

開催まで7ヶ月。この五輪を成功させることが、ブラジル経済復活の第一歩になるだろう。
(Written by 川下行三 16/01/25)
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